足立区 税理士

イラストレーターとして独立し、自由な創作活動を楽しむことは多くの方が夢見るシナリオかもしれません。しかし、芸術的な才能を活かしながらも、税務に関する知識が不足していると、思わぬ形で「脱税」というリスクに直面する可能性があります。特に、個人事業主としての収入が一定の基準を超えた場合、適切な申告が必要になりますが、その基準や方法について正しく理解していないと、無意識のうちに法律違反に触れることも。

 

この記事では、イラストレーターが脱税を避け、安心して活動を続けるためのポイントをわかりやすく解説します。あなたのクリエイティブな仕事が、法的な問題によって影を落とされることのないように、ぜひお読みください。

 

 

 

 

 

イラストレーターの収入

イラストレーターの収入はさまざまで、フリーランスとして活躍する方が多いですが、その収入は人によって大きく異なります。フリーランスのイラストレーターの多くは収入の安定性に課題を抱えていますが、会社に勤めるイラストレーターより多く稼ぐことが可能です。企業に勤めるイラストレーターの場合、年収は勤務先の規模によって大きく異なり、中小企業では386万円程度、大企業では742万円に達することもあります​​。

 

フリーランスとして活躍するためには、効率的に作業を進めることが求められます。イラストの単価はプロジェクトやクライアントによって大きく異なり、単価×案件数が月収の見込みとなります。例えば、フリーランス向けのイラストレーター案件で、月40万円〜60万円が相場とされています​​​​。

 

年収を上げるためには、描く速度を上げたり、アートディレクターなどの上流職に就くことも有効です。アートディレクターになると、イラストレーターとしてより高い収入を得ることが可能になり、平均年収は402万円〜492万円程度となります​​。

 

また、ポートフォリオやSNSを活用して、自分の作品を広く公開することで、新たな仕事を獲得する機会を増やすことができます。このようなツールを上手く利用することで、イラストレーターとしての収入を安定させたり、増やしたりすることが可能です​​。

 

イラストレーターの収入を増やすには、個性を磨き、仕事の幅を広げ、生産性を高めることが重要です。収入の安定性や増加を目指すには、自分だけの強みを生かし、市場での価値を高める努力が不可欠です。

イラストレーターは確定申告をしなくていいですか?

イラストレーターの確定申告に関する情報を整理しました。イラストレーターでも、収入がある場合は確定申告が必要になります。フリーランスのイラストレーターで基礎控除の48万円を超える収入がある場合、確定申告が義務付けられます。また、副業としてイラストレーションを行っている場合は、20万円を超える所得があれば、確定申告をする必要があります。学生であっても、同様に年間所得が48万円を超える場合は確定申告が必要です​​​​。

 

確定申告の過程で、収入金額の計算、所得から差し引かれる金額の計算、税金の計算を行います。収入金額は支払調書を基に計算し、源泉徴収されている可能性があるため、正確な数字を把握することが重要です。また、医療費や社会保険、生命保険などの所得控除を忘れずにチェックしましょう​​。

 

イラストレーターの確定申告は複雑に感じるかもしれませんが、経費として計上できるものを最大限活用することで、税金を節約できる可能性があります。画材やパソコンなど、事業に必要な物品は経費として計上でき、作業部屋の家賃や光熱費も比例して経費にできる場合があります。ただし、仕事で使用したことの証明が必要であるため、記録の保持は重要です​​。

 

納税を遅れた場合は延滞税が発生すること、また確定申告の手続きはオンラインで行うことも可能です。確定申告の流れを理解し、必要な書類を準備しておくことが大切です​​​​。

 

確定申告はフリーランスイラストレーターにとって避けて通れない業務の一つですが、会計ソフトの使用により、その負担を軽減できます。クラウド型の会計ソフトは、インターネット環境さえあればどこからでもアクセス可能で、税制の改正にも自動で対応してくれるため、便利です​​。

イラストレーターは副業できますか?

イラストレーターとして副業を考えている方々に向けて、副業で成功するための方法や考慮すべき点をまとめました。

 

まず、副業イラストレーターとして成功するためには、クライアントと仕事を獲得するための多様な方法を知っておく必要があります。会社や媒体に直接売り込みを行う、クラウドソーシングサイトに応募する、SNSを通じて案件を受注するなどの方法があります​​。また、フリーランスエージェントや副業サイトを活用することで、自分に合った副業案件の紹介やクライアントとの交渉を代行してもらえる利点もあります​​。

 

副業イラストレーターにおすすめの仕事としては、LINEスタンプの制作、ストックイラストへの投稿、SNSからの直接受注、クラウドソーシングの利用、オンラインでのイラスト販売などがあります。これらの仕事を通じて、ロゴ作成、バナー作成、YouTubeの挿絵、ランディングページ(LP)のイラスト制作、キャラクターデザインなど、様々な分野で収入を得ることが可能です​​。

 

副業を行う上で注意すべき点として、確定申告の必要性や本業と副業のバランスを保つことが挙げられます。副業で得た収入が年間20万円以上ある場合、確定申告が必要になります。また、本業のパフォーマンスを落とさずに副業を続けるためには、適切な時間管理が欠かせません​​。

副業のイラストレーターは源泉徴収されますか?

副業として活動するイラストレーターが源泉徴収されるかどうかは、主にクライアントが法人か個人か、そして報酬の支払い条件によって異なります。イラストレーションの仕事で報酬を受け取る場合、多くのシナリオで源泉徴収の対象となる可能性があります。例えば、個人事業主やフリーランスのイラストレーター、デザイナー、ライター、通訳者、翻訳者などが、企業や従業員を持つ個人事業主から報酬を受け取る場合、源泉徴収されます​​。

 

ただし、クライアントが個人で、たとえばSNSを通じてアイコンイラストの制作依頼を受けた場合は、基本的に源泉徴収の対象とはなりません。しかし、あなたが受け取る報酬が法人からのものであれば、法人が源泉徴収義務者であるため、源泉徴収されることが一般的です。そのため、請求書を作成する際には、源泉徴収税額を明記して差し引いて請求することが推奨されます​​。

 

一方で、あなたがクライアントに対して請求する際、源泉徴収の必要があるかどうかを明確にしておくことが重要です。源泉徴収義務がある場合には、クライアントへの通知と請求書への源泉徴収税額の記載が推奨されます。これは、両方のパーティーが金額について明確に理解していることを保証し、将来的なトラブルを避けるためです​​。

 

また、源泉所得税の納税期限は、報酬・料金の支払いを受けた月の翌月10日までと定められています。この期限を守らずに納付しなかった場合、不納付加算税や延滞税が課される可能性がありますので注意が必要です​​。

 

副業イラストレーターが源泉徴収に関して把握しておくべきポイントは多岐にわたりますが、主にはクライアントが源泉徴収義務者であるか、そして報酬が源泉徴収の対象となる条件を満たしているかどうかがキーポイントとなります。これらの知識を持っておくことで、税務上の問題を避け、スムーズな副業活動を行うことが可能になります。

イラストレーターは個人事業税はかかりますか?

イラストレーターが個人事業税を支払う必要があるかどうかは、主にその業務内容や所得の額に依存します。個人事業税は地方税であり、事業の種類によって課税の対象となります。イラストレーターの業務は「デザイン業」に分類される可能性があり、この業種は第3種事業に属し、一定の条件下で個人事業税が課されることがあります。

 

事業税の課税基準には、年間290万円の「事業主控除」があります。これは、収入から必要経費を差し引いた後の金額が290万円以下であれば、個人事業税は課されないというものです。つまり、イラストレーターが年間で290万円を超える利益を得ていない場合は、個人事業税を支払う必要はありません。また、損失の繰越控除が適用される場合があります。これは、赤字が出た場合に翌年以降3年間にわたり控除できるというものです​​。

 

さらに、地方税法においては、業種ごとに税率が異なり、3%から5%の範囲で設定されていますが、多くの業種が法定業種に該当し、それに基づいた税率が適用されます。イラストレーターの場合、「デザイン業」は5%の税率が適用される可能性がありますが、特定の業務内容によっては非課税となることもあります​​。

 

ただし、イラストレーターが「芸術活動による創作」を行っている場合は、これが事業税の課税対象外とされることがあります。実際のところ、イラストレーターがどのような業務を行っているかによって、事業税の適用が変わる可能性があるため、個別のケースによって異なる解釈が存在します。事業税の対象となるかどうかについて不明瞭な部分がある場合は、税務専門家に相談することをお勧めします​​。

 

法律の解釈や適用については複雑であり、イラストレーターの活動が「デザイン業」とみなされるかどうかは、実際に行われる業務内容や事業の運営形態によって異なることが示されています。そのため、具体的な事業内容や収入状況に応じて、適切な対応を検討することが重要です。

イラストレーターは脱税に注意のまとめ

イラストレーターとして活動する中で、税務の正しい理解は必須です。特に個人事業税に関する知識は、脱税のリスクを避けるために欠かせません。本記事では、イラストレーターが税務面で安全に活動を続けるためのポイントをご紹介しました。事業主控除や繰越控除など、利用可能な控除を活用すること、業務内容や収入額に応じた正しい税率の適用を理解することが重要です。また、税務申告を適切に行い、法定業種に該当するかどうかを正しく判断することも、脱税を防ぐ上で欠かせません。

 

イラストレーターの皆さんが、創造的な活動に専念できるよう、税務知識を身につけ、適切な申告を心がけましょう。安心してクリエイティブな仕事を続けるためには、法的な問題を正しく理解し、適切に対処することが大切です。

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